またあした

猫のきもち。

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ある夜、コインパーキングの脇を通りがかったとき、どこからともなく猫の声が。

に゛ゃーあ

風邪でもひいてるのだろうか少し濁った声。
あたりを見回すともう一度甘えたような声で

に゛ゃーあ

いたいた。パーキングの看板と塀のあいだにまっしろな猫。
首には小さな鈴がついている。

どうしたの?

声をかけると、近づくどころか少し離れていってしまった。

なーんだ。

少しがっかりして帰ろうとすると、立ち止まって振りかえり私を呼ぶのだ。

に゛ゃーあ

どうせ逃げるくせにぃ!

と思ったが懲りずに近づいてみると、また少しだけ離れて
停めてあった車の陰に入ってしまった。

かくれんぼですか?

ほとんど独り言。
よし。車の反対側に回りこんで驚かそう。

に゛ゃーあ

猫は驚くどころかまた甘えるような声でさらに駐車場の奥へと私を誘い
立ち止まっては振りかえり、また歩いては振りかえる。
そこでようやく気がついた。
駐車場の奥に一軒の家が建っていることに。
窓から灯りがもれているけれど玄関の格子戸が閉められていることに。

猫は格子戸の前まで行き
私にあけてくださいと訴えていたのだ。

しかし勝手に開けるわけにはいかない。
かといって呼び鈴を鳴らして家の人を呼び
「お宅の猫が私にあけてほしいと言うのです」なーんて言ったものなら
完全に不審人物。

ごめんね。ムリだよ。。。
そうして後ろ髪をひかれるように帰った私なのでした。
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by chiering2 | 2008-11-05 21:17 | digi*K100D